フォーラムは無事終了しました。たくさんの方に参加いただきありがとうございました。
<開催概要>
災害や戦争の記憶、地域独自の文化の継承のために、アーカイブや語り部の取り組みが盛んである。しかし、いかに遺すのかという記録の研究や実践が進んでいる一方で、誰がどう引き継ぐのか遺される側の研究は十分とは言えない。時間の流れと共に人びとの価値観も変わり、当事者意識や関心は薄れるなど、引き継ぐことは容易ではない。本フォーラムでは、メディア実践を通じた継承の主体とその活動を継続していくような共同体の涵養について検討したい。
第1部にご登壇いただく白水繁彦氏は、30年に渡りハワイの日系メディアのフィールドワークに取り組まれており、沖縄系移民のエスニックアイデンティティの創出と形成過程を参与観察されてきた。ご発表では、複数の世代において、周囲の意識変容に影響を与えてきた「トランスフォーマティブ・エージェント」とメディアの役割についてお話いただく。
第2部では、語り継ぎのメディア表現ワークショップ「デジタルストーリーテリング」について報告する。まず、他者の語りから自己の語りを生み出していくリレー型の実践による他者理解や当事者意識の芽生えといった参加者の学びについて発表する。また、継承のための表現の広がりとしてサウンドスケープの試みや、戦争ミュージアムなど社会機関との連携についても報告する。
最後に、討論者に明治学院大学の古川柳子氏をお迎えし、全登壇者と会場のみなさんを交えてディスカッションを行う。
日時:2017年12月17日(日)13:00-17:00
場所:明治学院大学白金キャンパス 本館1201教室(東京都港区白金台1-2-3)
http://www.meijigakuin.ac.jp/access/
http://www.meijigakuin.ac.jp/campus/shirokane/
(1201教室は本館2階に位置し、チャペル側の入り口から入ると同じフロアのすぐ近くにあります。)
FBのURL:
https://www.facebook.com/events/148578652538347/
フライヤー:
https://goo.gl/N9XKSW
主催:「地域を語り継ぐ自己メディア表現とコミュニケーション」研究グループ
共催:明治学院大学古川柳子研究室
問い合わせ:広島経済大学土屋祐子研究室 tsuchiya-lab@hue.ac.jp
※本研究会はJSPS科研費15K00475の助成を受けて開催します。
参加費:
無料
参加申込み:
以下のURLから登録してください。
https://goo.gl/forms/1qk314xePKQwfJi72
プログラム(登壇者敬称略):
総合司会・坂田邦子(東北大学)
12:40- 受付開始
13:00-13:10 ごあいさつ
13:10-14:25 第1部 講演
白水繁彦(駒澤大学)
「トランスフォーマティブ・エージェントの涵養とエスニックメディアの役割:ハワイのオキナワンコミュニティを例に」
14:25-14:35 休憩
14:35-15:50 第2部 デジタルストーリーテリング報告
土屋祐子(広島経済大学)
広島土砂災害を語り継ぐ、東北・女川ツアー
重野裕美(広島経済大学)、白田理人(琉球大学)
奄美大島・大島北高等学校の聞き書きサークルとの取り組み
林田真心子(福岡女学院大学)
音から喚起される地域の物語
小川明子(名古屋大学)
戦争ミュージアム、原爆小頭症の方との協働実践
15:50-16:00 休憩
16:00-17:00 第3部 ディスカッション
討論者・古川柳子(明治学院大学)、全登壇者